東伊豆町稲取のキンメダイ漁業の歴史は古く、明治時代まで遡ることができる。大正時代からは小型発動機船を用いての立縄釣り(一本釣り)が行われるようになり、
その後、戦後の復興や高度経済成長とともに発展を遂げた。現在では約60隻の漁船が操業し、稲取で最も重要な漁業となっている。
また、立縄釣りによるキンメダイ漁獲量は、稲取が県内第1位である。 立縄釣りで日戻り操業(日の出から操業し、午後4時までに稲取漁港に入港する)し、
水氷で運ばれたキンメダイを、水揚げ後直ちに、漁協職員が選別、品質管理を行い、水氷と共に発泡スチロール箱に箱詰めして「稲取キンメ」の名称で、
主として首都圏の消費地市場に共同出荷している。
稲取キンメが優れている点(市場へ出荷されるまで)
立縄釣り(一本釣り)漁
一尾ずつ丁寧に魚を取り扱うため、
魚体に与えるダメージが少ない。
水揚げ
漁獲物は、漁獲後直ちに氷温付近の温度帯で保持し、
漁獲したその日のうちに水揚げする。
水揚げ作業(大きさやキズなどを選別)
伊豆漁協稲取支所及び漁業者による、品質管理体制
水氷で保管されている
新鮮な状態の稲取キンメ
出荷・選別作業
水氷と共に発泡スチロール箱に箱詰めし出荷
共同出荷は、通常の流通に比べて流通経路が少ないため、
短時間で消費地市場へ出荷できる。
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